はじめに
近年 塾の講師が、「どうせならMARCH上位を目指した方がいい」「旧帝大はマスト」などと言っているのをよく耳にすることがあります。
しかし実際には、旧帝大や早慶・などは“偏差値70クラスの高校生”が多数いる難関大学群であり、簡単に目指せる場所ではありません。
この記事では、塾講師としての現場感をもとに、中堅国公立(静岡大、山形大、滋賀大など)や、中堅私立大 東洋・駒澤・専修・國學院・近畿などを「現実的な目標ライン」として推奨する理由を解説します。
「誰でも行ける大学」ではない
旧帝大(例:東北大・名大・九大など)やその併願の MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)といった有名大学は、非常に人気があります。浪人生も一般入試だと競争相手になりやすいです。 特に明治 青山 立教はmarchの中だと難しいです。
しかし、これらの大学の合格者層を見ると、偏差値70前後の進学校出身者が多数を占めており、「ちょっと頑張れば誰でも入れる」レベルではありません。
主な合格者層
- 地方県トップ高(公立の進学重点校)の上位層
- 首都圏の中高一貫校の上位層
この現実を無視して、「まぁ、MARCHくらい行けるでしょ」と生徒にプレッシャーをかけるのは、非現実的かつ逆効果です。
「価値ある進学先」
一方で、中堅国公立静岡大、山形大 滋賀大 岡山大 や 中堅私立大 東洋・駒澤・國學院・近畿・芝浦工大 などは、偏差値55~65の高校の生徒にとって現実的で、かつ適度な挑戦が必要な進学先です。
中堅大学を目指すことのメリット
- 努力次第で十分合格可能
- 地元での知名度・就職力も高い
- 勉強と成長のバランスが良く、自信・信頼を得られる
安易にネットで見下されがちな大学ですが、これらの大学で真面目に学び、しっかり就職していく学生は非常に多く、「学歴だけで人生が決まるわけではない」**ということを生徒に伝える上でも重要な視点です。
「現実的な目標設定」がモチベーションと成長を生む
指導現場で最も大切なのは、「生徒の実力と成長曲線に合った進路提案」です。
- 難しすぎる目標 → 挫折やモチベーション低下
- 簡単すぎる目標 → 成長の停滞と後悔
中堅大学を目指すということは、「少し背伸びが必要だけど、努力すれば届く」という最適なラインです。これによって、生徒は成功体験と自信を得やすく、進学後も前向きに学び続けることができます。
「本気で目指す」ことは、人生の選択肢を広げる
「旧帝大やMARCHじゃないと意味がない」という風潮や塾講師の誘導に流されるのではなく、生徒一人ひとりの現在地と可能性に応じた進路設定を行うことこそ、本物の進路指導だと私は考えています。
- 高校 偏差値55~65の生徒には、中堅大学を現実的な挑戦として提示する
- 「それなりに難しい」ということを明確に伝える
- 自分で道を切り開く力を育てる指導を重視する

