業界・キャリア探求② 証券業界ってどんなところ?

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証券会社とは、株式や債券といった「有価証券」の売買を仲介したり、資産運用の相談にのったりする金融機関です。銀行は預金を集めて貸し出しをする「間接金融」が中心なのに対し、証券会社は投資家と企業を直接つなぐ「直接金融」を行います。例えば、会社が新しい株を発行してお金を集めたい時、証券会社はその橋渡しをします。

証券会社の主な仕事

証券会社の仕事には、次のようなものがあります。

  • 株や債券の売買仲介:投資家からの売買注文を受けて、証券取引所に伝えます(ブローカー業務)。これによって得る手数料が証券会社の収入源になります。
  • 自己取引(ディーラー):証券会社自身がお金を使って株や債券を売買し、その差益(さえき)で儲けをねらいます。
  • 新規発行(IPO)や増資の支援:企業が新たに株式を発行・公開してみんなが買えるようにするとき、証券会社がその株を買い取って投資家に販売します。企業に資金を集める手助けをする業務です。
  • 投資信託・金融商品販売:株だけでなく、投資信託 (優良株を集めたセット商品)などさまざまな投資商品の提案・販売を行い、資産運用のサポートをします。運用し、得た利益から手数料をもらうラップ口座などのサービスもあります。

証券会社の利益の仕組み

証券会社は主に手数料や利息で利益を得ています。

  • 取引手数料:株や債券などの売買の仲介手数料。投資家が取引するときに証券会社に払う料金です。
  • 信用取引の利息・貸株料:お金や株を借りて取引する信用取引で得られる金利や、株の貸し出しの手数料。
  • 引受手数料(IPO手数料):企業が新規株式を発行し市場に公開 広く買い付けができるようになった際、証券会社が受け取る手数料。
  • 資産運用・管理手数料:投資信託やラップ口座など、お客さまの資産を運用・管理するサービスから得る報酬。

つまり、証券会社にとってお客さんが取引したり資産運用をお願いするたびに手数料や利息が入ってくる仕組みです。

証券会社で働く良いところ

証券会社での仕事にはいくつかの良い点があります。たとえば専門的な金融知識が身につくことです。証券会社は経済の最前線で働くため、世界の経済や会社の業績の動きをリアルタイムで学べます。こうした知識は自分の将来にも役立ちます。

また、証券会社の仕事は企業や個人の夢を実現する手助けともいえます。企業がお金を集めやすくなったり、投資家が資産を増やしたりすることで、経済の発展や社会貢献につながっています。さらに、扱うお金の規模が大きいため、取引が成功したときの達成感や満足感が大きい点も魅力です。

証券会社で気をつける点

一方で、証券会社で働くには大きな責任と対応力が必要です。まず、お客さまから預かるお金は「命の次に大事」とも言われるほど大切なものです。そのため、複雑な金融商品もわかりやすく説明し、しっかり理解してもらわなければなりません。また、株価は上がったり下がったりするので、市場の急な変動にも冷静に対応する必要があります。思わぬ値下がりでお客さまが損をしないよう、常に市場情報をチェックしてアドバイスするプレッシャーも大きい仕事です。

営業マンの筆頭であり 証券会社で働く際には、営業ノルマが厳しい点に注意が必要です。新規顧客の獲得に向けたアポ取りなど非常に体力が求められます。

個人の成績が重視されるため、日々プレッシャーを感じる場面も多く、人によっては精神的に負担が大きい職場環境になることもあります。

金で取引をする画像

ネット証券の台頭

近年はインターネット専業のネット証券が台頭し、証券業界は大きく変わりました。ネット証券の代表格であるSBI証券や楽天証券は、口座数も多く、2024年6月時点でそれぞれ約1293万口座、約1133万口座に達しています。スマホやパソコンで手軽に取引できる上に、手数料を大幅に引き下げたため、個人投資家のコストが大きく減りました。一方で、証券会社側は薄い利益で多くの取引をこなす競争が厳しくなり、一部に集中しています。伝統的な店舗型証券会社は、相対的に高齢者や富裕層向けの相談・サービスに重きを置く動きが出ています。

活発な証券市場

最近は政府の制度拡充により、若い人でも投資しやすい環境になっています。たとえばNISA(ニーサ)は投資で得た利益が非課税になる口座で、2024年に投資できる金額が大きく増えました。またiDeCo(イデコ)は自分で積み立てる年金制度ですが、2024年から加入できる人が増え、より始めやすくなっています。これらの制度を使えば、普通の口座よりもお得に資産運用できるので、お小遣い程度の金額からでも投資にチャレンジする人が増えています。

以上のように、証券会社は株式取引の仲介や資産運用サポートを通じて、お金の流れを支える重要な仕事をしています。やりがいは大きいですが、責任感も必要です。NISAやiDeCoで投資が身近になってきた今、証券会社の仕事にも関心を持つ中高生が増えそうですね

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