GIGAスクール構想(第1期)の振り返り
文部科学省が2019年に始めたGIGAスクール構想(第1期)では、2020~2021年度にかけて、小中学校・高校に児童生徒1人1台のパソコンやタブレット端末を配り、高速インターネット環境を整備しました 。おかげで今は、ほぼ全ての自治体で1人1台端末が行き渡り、全国どこでもICT(情報通信技術)を使った学びができる土台ができています 。例えば、授業中にタブレットを使ってインターネットで調べ物をしたり、オンラインの教材で学ぶ学校も増えており、子どもたちの学び方が変わり始めています。
NEXT GIGAで新しく始まったこと
NEXT GIGA構想は、GIGAスクール構想をさらに進化させる第2期です 。具体的には次のような取り組みが始まっています:
• 端末の更新: 第1期で配ったタブレットは配布から4~5年経つとバッテリーが弱くなり壊れやすくなります 。文部科学省は今後5年くらいをかけて計画的に端末を新しいものに交換し、故障しても学びを止めないための予備機も整備すると発表しています 。
• ネットワークの強化: 動画やオンライン授業をもっと活用できるように、学校内外のWi-Fiや通信ネットワークをより高速・安定にする整備も進んでいます 。例えば、校内のWi-Fiルーターを増やしたり外でもつながる仕組みを作ったりして、タブレットを快適に使える環境をつくります。
• 教員研修・支援: 先生たちがICTを上手に使いこなせるよう、国や教育委員会が先生向けの研修やサポート体制を整えています。実際に、文科省は「GIGAスクール運営支援センター」を設け、先生・職員へのICT研修を補助する予算を用意しています 。これにより、先生も安心してICT活用を学べるようになります。
生徒にとってのメリット
NEXT GIGAによって、子どもたちの学びはもっと便利で楽しくなります:
• わかりやすい学習: デジタル教科書やタブレットは文字だけでなく写真・動画・音声も使えます。例えば、勉強が苦手なところは動画で見たり、先生がヒントを画面に表示したりできます 。これまでの紙の教科書にはない工夫で、「授業がわかりやすくなった」と感じる子も多いです。
• 自分で調べる力がつく: タブレットを使ってインターネットで調べものをするのが当たり前になってきました 。既に多くの学校で、子どもたちがタブレットでオンライン検索を活用しています。わからないことを自分で調べたり、お気に入りの学習アプリで練習したりする経験は、将来どこでも役立つ力になります。
• 学びの幅が広がる: 家に持ち帰って勉強したり、クラスメート同士でタブレットを使って発表し合う活動もできるようになります。これからはプログラミング学習やAIを使った学習など、最先端の学びも進む予定です(注:参考)。ICTに慣れることで、将来の仕事や社会でも役立つデジタルスキルが身につきます。
保護者にとってのメリット
親御さんにとってNEXT GIGAが意味することもたくさんあります。安心して見守るためのポイントをあげます:
• 安全な学習環境: 文科省はNEXT GIGAで配布する端末にWebフィルタリング(有害サイトをブロックする仕組み)を導入することを補助金の条件としています 。これにより、子どもが学校や家でタブレットを使っても危険なサイトに入らないようになり、安心して学習できます。
• 教育格差の是正: 地域によってICT環境に差があったこれまでの状況を改善するため、NEXT GIGAでは全国どこでも同じようにICTを使える仕組みづくりが進められます 。都市部・地方に関わらず、どの学校でも質の高い授業を受けられるようになるので、教育の機会の格差が小さくなります。
• ICTへの不安解消: 先生がしっかり学ぶことで、ICT活用に自信がつきます 。先生たちが研修で新しい機材やソフトを覚えれば、「先生が使いこなせないかも…」という保護者の心配も少なくなります。また、多くの学校でICT支援員も活躍しており、困ったときにフォローしてもらえる体制も整っています。
具体的な事例や数字
NEXT GIGAの動きを、例や数字で見てみましょう:
• 朝日新聞の調査によれば、ある大都市で配布された約16.7万台のタブレットのうち 7.3万台(43.7%)が壊れてしまった例があります 。これにより新しい端末を配るのが遅れてしまう問題も起きました。しかしNEXT GIGAではこうした教訓を受け、5年程度をかけて順次端末を更新し、故障時にも学びを止めないための予備機も用意する計画になっています 。
• 文科省は2025年度から3年間の「学校のICT環境整備計画」を発表し、毎年約1,464億円を各自治体に配分しています 。これだけの予算をもとに、GIGAスクール用端末の購入やネットワーク強化、教員用の電子黒板やプロジェクターなどの導入が進められる予定です 。
以上のように、NEXT GIGA構想ではハード・ソフトの両面から学校のICT環境がどんどん良くなっていきます。中学生の皆さんも、これからタブレットやパソコンを使った新しい学びにワクワクしつつ、安心して活用してくださいね!
出典: 文部科学省資料・調査報告 (各記事を引用)

